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第53話 向日葵

それから俺は高校生の時のように勉強をはじめた。 これ意外の方法であの病院に潜り込むという方法が見付からなかった。 何年かかっても叶えたい、今度こそ諦められない『』。 勉強の息抜きに写真を花の写真を撮っては、ゆりちゃんへ手紙を書いた。 ゆりちゃんへ ゆりちゃん、こんにちは。 おれはいま、じぶんのあゆみたいじんせいにむかって、すすんでいくためのじゅんびをしています。 それはゆりちゃんにあうため、おれはがんばりたい。 これはおれのじこまんぞくだよ。 ゆりちゃん、おれはじぶんのすきに。 きみののためなんておもえない、おれをゆるしてね。 ゆりちゃん、だいすきだよ。 みつなりより なんて自己満足な手紙なんだろう。 一方的に送り付けて、……読んでくれているかも分からないのに。 でも俺の気持ちはそれでも収まりきらなかったんだ。 この手紙を書いた頃は真夏で、向日葵が太陽に恋い焦がれて一筋に向いて咲いていた。 俺は公園に咲いている向日葵の写真を撮って同封し、ゆりちゃんへ送った。 この向日葵はまさにゆりちゃん(太陽)を見て恋い焦がれて咲く(向日葵)だった。

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