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 首筋に舌を這わせつつ、着物の襟元を広げると、胸の突起にしゃぶりつく。 「っん……いっやぁ……」  舌で転がす度に硬度が増していき、天宮くんが甘い声音を上げる。その事が、僕を余計に煽り立てる。  少し体を起こすと、天宮くんの帯を解いていく。抵抗もなく、それどころか少し腰さえ浮かしてくる。  案外乗り気じゃないかと、僕は思わず頬が緩んでしまう。 「君は縛るのが好きだったね」  天宮くんが濡れた瞳を見開き、唇をわななかせる。 「そ、そんなこと……」  震える声を無視して、僕は天宮くんの両手首を頭上に持っていき、帯で縛り付ける。 「うっ……」  天宮くんが唇を噛み締め、ぽろりと涙を零す。 「嬉し涙かい?」  僕は意地悪く呟くと、天宮くんはゆるゆると首を横に振る。  着物の前を開けると、今日は下着を付けているようで白い褌が盛り上がり、染みを作っていた。 「ははは、正直だね」  僕は思わず笑いが漏れ、布の上から指先で立ち上がった雄を撫でる。 「あぁっ……」 「今日は縛ってないのかい? あれは実に窮屈そうだ。僕には真似出来そうにないがね」  悔しげな視線を天宮くんは、僕に投げかけてくる。 「せっかくだから、こっちも縛ってあげよう」  そう言って、僕は着物の懐から切った麻紐を取り出す。天宮くんのあの姿を見た僕は、今日に備えて用意しておいたのだ。  天宮くんの目が見開かれ、愕然とした表情に変わる。 「い、いやです……勘弁してください」 「だって君はこういうのが好きなんだろ? 遠慮することはない」  天宮くんが抵抗を始めたが、僕が少し強めに雄を握ると体を震わせ抵抗を緩めた。 「大人しくしないと、手加減できないじゃないか」  天宮くんの布を少しずらし、直接雄を取り出す。麻紐を雄の根本に何重か巻き付け、軽く縛る。 「ああっ、……いっ、いたいっ」  天宮くんは頬に涙を伝わせ、嗚咽すら漏らしている。 「そんなに、きつくはしてないだろ」 「うぅっ……きついです」 「嫌なのかい?」  僕は優しく握り込むと、上下に擦る。雄の先端から蜜が溢れ、麻紐が黒く濡れていく。ヒクヒクと痙攣し、明らかに興奮しているのが分かる。 「ああっ! う、動かさないでください」  悲鳴にも近い声で、天宮くんは抗議の声をあげた。 「あんまり大きな声を出すと、外に聞こえてしまうよ。僕は構わないが、君が困るんじゃないのかい」  僕が軽く脅すように言うと、天宮くんは慌てて口をつぐむ。  これで、少しはやりやすくなるだろう。それに……天宮くんが堪えるように唇を噛み締め、目元を赤く染めている姿は、まるで恥じらう乙女の様に美しい。

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