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第19話 散歩
とある日曜日。
「じゃ、行ってくる~」
「はいはい、よろしくね」
母さんに見送られて玄関を出た。
俺の朝は早い。
早朝のまだ誰も活動していない時間帯から、こうして体を鍛えてるワケで…。
ワンワンッ!!
キューン、キュゥンッ、ウ~ワンッ!
そんなワケないだろ。
愛犬『ハッピー』が、こうして俺様をお呼びだ。
「おはよ、ハッピー。散歩行こうな~」
ハッピーは、小学生の頃に俺が拾って来た雑種犬だ。
小学生の頭には最高に良いと思われた名前も、今思えば呼ぶときに少し恥ずかしい気持ちもある。
今時、ハッピーとか。笑。
まぁ、ハッピーはちょっとおバカな所のある憎めないヤツで、特徴は眉毛な模様の毛があるところだ。
賢ければいいんだけど、おバカなのに眉毛犬だからな…親に言わせると俺と似てるらしい…そんなバカな~笑。
拾って来た人間の責任として、ハッピーの散歩は俺の担当だ。
ちなみに餌をやるのも俺だし、しつけも俺。
まぁ、可愛いから嫌じゃない。
元々、動物が好きだしいいんだけど、今朝は寝不足気味で辛い朝なんだよね。
なんでかって…アニメをリアタイで観たいが為で。
ちゃっかり俺は両親の血を濃く受け継いでいた…。
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