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第41話 帰宅

「さてと、帰るとするか」 神はそう言うと、腕を空に向けて伸びをした。 長身だからそうすると、益々背が高く見える。 長い手足が羨ましいなんて、思ってないからな! 足元のハッピーも家に戻ると思ったのか、ソワソワし始める。 「あ、え~さっきの呼名は、」 「変えて欲しかったら、さっさと借金完済しろ」 くっそ~! これを言われたら項垂れる他ない。 「腹減ったし、眠い…俺、帰るから」 神が手にしているコンビニ袋を揺らした。 もしかして朝食でも買いに出て来てたのかな? 話し込んだせいで、随分と太陽も昇ってきて、公園にも人が増えてきた様に思う。 「ハッピー。俺達も帰るか」 俺はハッピーに視線を合わせながら声をかけた。 その問いかけに、ハッピーがクゥンと返事をする。 「ハッピーとか、ネーミングセンスねぇな」 すると、側でこちらの様子を見ていた神がハッと小馬鹿にした笑いを溢しながら言うもんだから、口を尖らせすかさず反発する。 「うるっさいっ!可愛いだろーが!!」 俺はハッピーの首に腕を回して、神に文句を言って、ちょっと睨み付けた。 こいつは、本当に口を開けば失礼なことばかりだ。 まぁ…ハッピーに関しては、俺もちょっと…と思わないでもないけど、それは絶対に秘密だ。

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