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第34話

便をやっと半分ほど舐め終えたシエルは、気持ち悪さに耐えきれず、ゲッと口にした便を吐き出した。 アルベールは臭いに耐えかね、シエルに決断させるべく、三回目の問いかけをした。 「シエル、どうする。早く決めろ」 「……………………さぃ」 「あ?」 シエルの口がかすかに開き、何か声を発したが、アルベールは聞き取れずにシエルに聞き返した。 「性……奴隷に……、して…く…ださい…」 「わかった。おいで、シエル」 アルベールは微笑み、ボロボロと涙を流すシエルの手に繋がった鎖を引っ張った。 隣の牢に入っている奴隷に、拷問室の片付けを頼んでから、そのまま階段を上がり、シエルを風呂場へ連れ込んだ。 お風呂場はかつてシエルが住んでいた城にもあったように広く、おそらく兵も使うための大浴場なんだろうと察した。 逃げられないよう鎖を持たれたまま、シエルはシャワーの前の椅子に座らされた。 「自分で洗え。」 シエルはこくこくと頷き、体をお湯で洗い流してから、スポンジを泡立てて全身を擦った。 久々に体が綺麗になっていく感覚が嬉しくて、シエルは泡を流してからもう一度体を洗った。

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