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第51話

それからというもの、アルベールはシエルが餓死しないよう様子を見るため、毎晩部屋へ訪れ、そして眠っているシエルを抱き潰した。 毎日慣らしもせず、ただ入れられて精を吐き出されるだけの行為に、シエルは何度も拒否をしたが、アルベールがそれをやめることはなかった。 『おまえは俺の性奴隷だ。』 聞きたくなんてなかった。 愛のある行為だと思えればどれだけ楽なんだろうか。 「苦しい……っ」 優しくされたい。 彼に会うまで、ずっと触れられたいと思っていた。 自分が女なら結ばれるかもしれないだなんて、おこがましいことも考えていた。 彼と繋がっている。 この行為の意味なんて、幼いシエルには分からない。 けれど、少なくともアルベールが自分にしていることは、愛がないものだというのは嫌でも分かっていた。 シエルはアルベールが部屋を出ていった後、声を殺して毎日泣いた。 泣き疲れては眠り、下腹部への刺激で飛び起き、そしてまた泣き疲れて眠る。 シエルの日常は人間らしさを失い、一日のほとんどを寝て過ごしていた。

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