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第74話

「やっ……!!ァアアア────っっ!!!イクッ!気持ち……ぃっ!ぁ、ハァアアア───ッッ」 シエルの体が上下にガクガクと揺れ、今日一の量の白濁を吐き出したシエルは、パタッと意識を失った。 媚薬の効果の高さに驚いた兵士三人は、明日も使ってやろうとほくそ笑み、部屋を後にした。 その次の日の晩も、兵士達はシエルの部屋に訪れ、媚薬を飲ませてシエルを犯した。 シエルの妖艶さは留まるところを知らず、兵士はシエルに与える媚薬の量を増やした。 案の定、シエルは前日以上の痴態を晒し、もっともっとと強請った。 シエルの視界は焦点が合わず、兵士にされるがままだった。 幻覚のように時々アルベールが見え、目を擦ると兵士の姿が映る。 快楽と絶望とが交互に押し寄せ、涙が溢れた。 「帰ってきて……、アル様…っ」 小声で呟いたシエルの声は、男たちの荒げた息の音で掻き消される。 「助けて……っ」 幻覚のアルベールに手を伸ばそうとしては、これは違うと引っ込める。 辛く苦しい時間は今日で終わりだ。 シエルは歯を食いしばって、その長い長い時間を耐えた。

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