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第82話

抱いてくれるのかと期待して、シエルはアルベールに手を伸ばした。 しかし、その手は躱され、アルベールはポケットから、また朝と同じ小瓶を取り出し、シエルの口に中身を入れた。 「そろそろ切れる頃かと思ってな。 どうだ?体が疼いて仕方がないだろう?」 アルベールはくつくつと笑いながら、シエルの髪を梳いた。 それにさえ微かな快感を生み出してしまう自分の浅ましい体に、シエルは泣きそうになる。 シエルが手を伸ばした頃には既に遅く、アルベールはドアノブに手をかけて部屋を出ていった。 次にアルベールが来るのは、陽が沈む頃なのだろう。 アルベール以外の男に体を許してしまった罰なのだと、シエルはジッとこの時間を耐え忍んだ。 陽が沈み、辺りが黒に染まり始めた頃、部屋の扉が開いた。 何時間も疼き続けて、我慢の限界だと目に涙を浮かべながら見つめてくるシエルを、アルベールはゆっくりと押し倒した。 しかし、一番触ってほしいところには触れずに、乳首をピンっと指で弾いた。 「ぁうっ!!」 やっときた刺激に、シエルは思わず白濁を吐き出した。 アルベールはニヤリと笑い、ピンと張り詰める乳首に爪を立てた。 「ひぁァアァァンっ!!!」 ビクビクと続け様に達し、シエルはクタッと全身から力を抜いた。

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