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第84話
あれから毎日、シエルは3回ずつ媚薬を投与され、夜にだけアルベールが快楽を与えてくれるというサイクルを繰り返していた。
一週間も繰り返すと、禁断症状が出現するようになってしまい、シエルは薬物中毒に成りかけていた。
「アル…様……、クス……リ…………」
「駄目だ。今日からしばらく量を減らす」
「な……で…?も…、時間……だよ………」
「一日2回だ。」
「ゃぁっ、ダメっ……!お薬………!」
「黙れ」
アルベールはこれ以上シエルが薬を求めないようにと、体を交えて快楽を与えた。
媚薬と毎日の性行でトロトロになっているシエルの体は、いとも簡単にアルベールのペニスを受け入れて絡みついた。
「アル様!アル様っ…!んぁ、アル様……」
「くッ…………」
アルベールがシエルの中で爆ぜ、シエルが疲れて眠ったのを確認してアルベールは部屋を出た。
ドアに背を預けて、額に手の甲を当て、息を吐いた。
あれほどキツイ媚薬だとは思っていなかった。
そこそこ強めのものであることは知っていたが、まさか依存性があるものだとは……。
どうしようかと頭を抱えながら書斎へ向かっていると、使用人の一人が声をかけてきた。
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