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第99話

シエルが身を預けてくれたことに気づき、エルヴィドは嬉しそうに笑って、シエルの首の部分に触れた。 「ぁっ………」 長期間媚薬漬けにされていたせいか、少し触れただけでも、シエルの体はそれを快感として捉えてしまった。 自分の口から出た艶めかしい声に驚いて、シエルは両手で口をふさいだ。 医者に打ってもらった注射が切れてきたのか、今感じたほんの少しの快感を機に、体の奥底の方からジワジワと欲が湧いてくる。 シエルは逃げるようにエルヴィドから離れて、布団に潜った。 「はっ………、ぁ、ふ………」 顔を赤くして、どこにも快感を逃せず、苦しそうに悶えるシエルを見て、エルヴィドは布団を剥いでシエルの上に乗った。 「ぁ……、だ、ダメっ……!」 「楽にしてあげるから、俺に任せて」 「ゃっ…!ちゅ…しゃは?きの…の…」 「結局アレに依存してしまったら元も子もないからね。できるだけ、薬は使いたくないんだ。だから我慢して」 エルヴィドはシエルに着せたネグリジェをゆっくりと脱がせ、一日ぶりに目にするシエルの裸体に目を奪われた。 いつも女を抱くように、シエルにも手酷くしてしまいそうだと、エルヴィドは自身を落ち着けた。 シエルの鎖骨に唇を落とすと、ビクンッとシエルの体が大きく跳ねた。

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