101 / 266

第101話

エルヴィドは口に出された白濁を半分飲み込み、残りをシエルのアナルに垂らした。 クパクパと開閉するシエルの蕾に、エルヴィドは身震いをした。 無いに等しい理性を掻き集め、シエルに負担をかけないよう、人差し指を一本だけ、そっと挿し込んだ。 「アル…様……ぁ」 シエルはうっとりとした表情で、うわ言のようにアルベールの名前を呟いた。 エルヴィドはシエルの口から零れ落ちる言葉に、胸を引き裂かれたような感覚に陥った。 「あ、アルッッ!……ん……んぅ、アルっ」 「俺はエルヴィドだよ。シエル………」 「は…ぁっ…、ぁっ、アル…!!ぁ、もっと、もっと…っ!!」 「シエル…っっ!!!」 シエルに現実を分からせようと目を合わせたが、シエルは虚ろな瞳にエルヴィドの姿を映し、アルベールの名を呟き続けた。 エルヴィドはベッドサイドにあるテーブルの引き出しから、ローションを取り出した。 自身のペニスとシエルのアナルに垂らし、突き刺すようにペニスをねじ込んだ。 「アァァッッ!!!!」 「シエルっ!好き……、好きなんだ………」 「アル様ぁっ!僕もっ、僕も……アル様のことっ…」 『愛してます』 シエルのその言葉はエルヴィドの手によって、口から出ることはなかった。 気絶するように眠ったシエルを、エルヴィドはお湯で濡らしたタオルで綺麗に拭いてやり、新しいネグリジェを着せて布団を被せて部屋を出た。

ともだちにシェアしよう!