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第101話
エルヴィドは口に出された白濁を半分飲み込み、残りをシエルのアナルに垂らした。
クパクパと開閉するシエルの蕾に、エルヴィドは身震いをした。
無いに等しい理性を掻き集め、シエルに負担をかけないよう、人差し指を一本だけ、そっと挿し込んだ。
「アル…様……ぁ」
シエルはうっとりとした表情で、うわ言のようにアルベールの名前を呟いた。
エルヴィドはシエルの口から零れ落ちる言葉に、胸を引き裂かれたような感覚に陥った。
「あ、アルッッ!……ん……んぅ、アルっ」
「俺はエルヴィドだよ。シエル………」
「は…ぁっ…、ぁっ、アル…!!ぁ、もっと、もっと…っ!!」
「シエル…っっ!!!」
シエルに現実を分からせようと目を合わせたが、シエルは虚ろな瞳にエルヴィドの姿を映し、アルベールの名を呟き続けた。
エルヴィドはベッドサイドにあるテーブルの引き出しから、ローションを取り出した。
自身のペニスとシエルのアナルに垂らし、突き刺すようにペニスをねじ込んだ。
「アァァッッ!!!!」
「シエルっ!好き……、好きなんだ………」
「アル様ぁっ!僕もっ、僕も……アル様のことっ…」
『愛してます』
シエルのその言葉はエルヴィドの手によって、口から出ることはなかった。
気絶するように眠ったシエルを、エルヴィドはお湯で濡らしたタオルで綺麗に拭いてやり、新しいネグリジェを着せて布団を被せて部屋を出た。
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