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第131話

「やばっ……」 周りからシュッシュッ、と何かが擦れるような音が聞こえ、シエルは涙を浮かべながら顔を横に向けた。 四方は全て檻に囲まれ、その中では沢山の大男がペニスを取り出して、自慰をしていた。 「な、なに?!……ぁっ」 さっきまでエルヴィドといて、アルベールのところに帰ってきて……、 その後は………? どうしてこんな所で拘束されているのか、シエルは全く状況を掴めなくて困惑した。 しかし、考える暇も与えないように、バイブは振動を続け、シエルは何度も何度も精液を吐き出した。 「アッ、アルッ!!アル様っ!!!」 ギュッと目を瞑りながら、助けを求めるように無慈悲な王の名を呼ぶシエルの姿を見て、男達は笑いながら、シエルに言葉をかけた。 「おまえ、ヴィクトリアが好きなのかぁ?」 「ヒィンっ…!はぁっ、ぅ!!アル様ぁっ、アル様、助けてぇっ!!!」 「残念だけどよ、おまえをここに連れてきたのは、ヴィクトリアの奴だぜ?可哀想になぁ?ヒヒッ」 やっと終わったと思っていたアルベールからの残虐的な行為は、まだ終わっていなかった。 いや、また始めてしまったのかもしれない。 アルベール以外に抱かれてはいけないという約束を、シエルが破ってしまったために…。 シエルはバイブに身体を揺さぶられ続けたまま、気を失ってもまた刺激で目を覚まされるという拷問に悶え続けた。

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