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第132話

時間も、朝なのか夜なのかさえ分からない地下に拘束されたシエルは、長く苦しい時間が過ぎ、やっと媚薬が切れ始め、バイブの刺激に少しは耐えられる程度になった。 地下には冷気が漂い、裸で拘束されているシエルは体の感覚がなくて、ただガタガタと震える自分の手先を見つめていた。 階段を降りる音が聞こえ、幽閉されている男達は反応して、檻にしがみついた。 扉を開けて中へ入ってきたのは、アルベールと食事を持った奴隷で、食事があることに気づいた男達はギャアギャアと喚き始めた。 「シエル、こんなグチャグチャにして。気持ち良かったか?」 「ァ、アル様っ…!ここ、嫌…っ!」 シエルは縋るように懇願するが、アルベールはシエルの言葉に耳を貸さず、奴隷に持って来させていた粥を、シエルの口元に運んだ。 「ほら、食え。お前を殺す気はない」 「ゃっ……、寒い…。食べられない……」 「温めてきたから。ちゃんと食え」 「んぅ………」 アルベールは指でシエルの口をこじ開け、少し出来た隙間に粥を流し入れた。 シエルは突然のことに咳き込むが、アルベールは水を一緒に流し入れながら、シエルの食事に付き合った。 「おい!俺たちにも飯寄越せ!!」 「そうだ!その子にだけやって俺たちに寄越さないなんて!!」 男達は長年与えられていない食事を目の前にし、とうとう耐えられなくなって暴れ始めた。

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