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第135話

夕刻、アルベールが地下牢を訪れると、シエルは苦しそうに息をして眠っており、牢内の人間の数は明らかに減っていた。 「おまえら、また食ったのか…」 ハァ…とため息をついて、アルベールは念のために持ってきていた酸素ボンベを、シエルの口元に当てがった。 五分ほどして、シエルの呼吸は安定し始めた。 薄っすらと目を開けたシエルは、気を失う前のことを思い出し、体を固まらせた。 「ぁっ………、アぅ…様………」 「少し落ち着け。スープ持ってきたから」 シエルの手に付けられた拘束具を外し、上肢を起き上がらせ、シエルの背を支えながら、アルベールはシエルに食事を与えた。 しかし、食事の中に僅かではあるが肉があり、それを見た途端、さっきの光景がフラッシュバックして、シエルは口に含んだスープを全て吐き出した。 「なにしてる」 「ゲホッ!ゲホゲホッ!うっ……、アアァァァ!!!」 シエルは泣き喚いてアルベールを突き飛ばし、此処から逃げようと、台から降りようとした。 足は拘束されたままで、そのままシエルの上肢だけぶらんと宙に浮いた。 アルベールはシエルの上肢を抱いて台の上に戻すが、シエルは叫びながら、アルベールの体を叩いた。 「アァウ!!アッ、アアァァアア!!!!」 「シエル、落ち着け」 「嫌ぁああ!!!死ぬっ…!!殺されるっっ!!」 「大丈夫だから。何があっても、おまえだけは絶対に殺さない」 アルベールは片手でシエルを抱き締めながら、もう片方の手で、シエルのアナルからバイブを取り出した。

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