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第137話
「ほらっ…!気持ちいいだろう…が…ッ!」
「アァンッ!!はっ…、はぁぅ……、気持ち…ぃ……」
シエルはギュッと目を瞑り、耳元で聞こえるアルベールの掠れた声と、中から突き上げられる感覚に、喉をそらして何度も射精した。
アルベールはシエルが恐怖で支配されないよう、腰を休めずにグラインドさせ、続け様に中に欲を放った。
やっとシエルが快楽に身を任せたと思った最中、檻で激しい攻防があったのか、キィーンと鉄が強く擦れる音と同時に、多量の血飛沫がシエルの顔に降りかかった。
「あ…………、ぃ、ぁ……嫌ァアアアアア!!!!!」
「おい!シエル!?」
シエルは四肢が固定されているにも関わらずバタバタと暴れだし、拘束具が激しく音を鳴らした。
シエルのペニスは媚薬のおかげか、緩く硬度を保ち続けてはいるが、クタッと倒れて完全に恐怖に包まれている。
「シエル!おい!シエル?!」
「嫌ぁ!や……、助けてっ!!助けてっ、父様、母様っ!!!」
「シエル、しっかりしろ!」
「みんな死なないで…っ!!僕を……、僕を置いて行かないでぇ……っ」
二年前のことがシエルの頭に鮮明に蘇った。
このままでは精神的にまずいと判断したアルベールは、急いでシエルの拘束具を外し、シエルを抱きかかえて地下牢を出た。
「父様………、母様…………っ」
階段を登っている間も、シエルは譫言のように、亡き両親の名前を呼び、苦しそうに目を閉じていた。
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