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第146話
「おまえがこぼしたのを拭いているだけだ。喘ぐんじゃない。犯されたいのか?」
「まっ……て、…ァッ……!!だ、だめっ!」
「堪え性のない奴だな。これじゃあ、汚れたままになるぞ」
「ん……ふ…、ごめ…なさ………ッ」
「…………おい」
柔らかい布で内腿や鼠径部を拭かれて、感じずにはいられずに、シエルはビクビクと震えた。
そして、陰茎を拭かれた瞬間、堪えていたものが一気に爆ぜた。
アルベールは自分に手にかかったシエルの精液を舐めとり、シエルを抱きかかえ、部屋の隅にあるシャワールームへと運んだ。
「あ…ぅぅ……、アル様…、どこ…っ?」
「ここにいる。捕まってていいから、大人しくしてろ」
「うん……」
シエルはバスチェアに座らされ、きょろきょろと不安気に顔を回した。
すると、アルベールはシエルの手を握り、自分の裾を掴ませた。
「アル様、濡れちゃう…」
「別にいい。ほら、自分で洗え」
「ひゃぅっ……、ぁ…、ぁ………」
シエルはボディソープで泡立てられたふわふわのスポンジを握らされ、それを腋窩や胸、臍へと順番に誘導された。
きめ細かいスポンジがさわさわと敏感な箇所に触れるたびに、シエルは快感に喉を反らせた。
耳元にはアルベールの吐息がかかり、なんとも言えないゾクゾクとした感覚に、シエルは艶めかしい息を吐いた。
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