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第155話
食べ終わると、すぐに眠ろうとするシエルに、アルベールは質問をした。
「おまえ、クライトマンと寝たよな」
「エル?……寝た?」
「セックスしたのかってことだよ」
「……………」
申し訳なさそうに口を閉じるシエルは、肯定したも同然で、アルベールはやはりエルヴィドと会わせるわけにはいかないと再確認した。
しかし、シエルはグイッとアルベールの服を引っ張った。
「エ、エルと会いたい…」
「あ?」
小さな声で怒りを逆撫でするような発言をしたシエルを、アルベールは怒気の篭った声で制した。
少し怯えるものの、シエルは諦めずにアルベールに縋った。
「相談、したいだけっ…。せ…くすしない、から。約束、するから…」
「一度セックスしたって事実があるだろうが。今度俺以外の奴に抱かれてみろ。次は殺すぞ」
「ふぇ……っ…、絶対…、絶対しない…からっ……、お願いっ」
じわじわと目隠しに浮かぶ染みと震える声から、シエルが泣いてることは一目瞭然で、どんどん調子を狂わされることに、アルベールは苛立ってシエルを押し倒した。
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