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第156話
「俺を怒らせると、良いことないぞ」
「待って!アル様っ……、ひぁ…!!」
シエルは臀部だけを上げるような姿勢にされた。
シエルの桃色の恥部が、アルベールの眼下に惜しげも無く晒された。
魅惑的なその穴は、何かを待ちわびる様に、ひくひくと畝る。
怒りで勃ちもしないアルベールは、引き出しから玩具を取り出し、慣らしもせずに、そのままシエルのアナルへ突き刺した。
「や……!!いやぁっ!!痛い!怖い…っ!!助け…ッ」
何も見えない中、異物が無理矢理侵入してくる感覚に、シエルは叫んだ。
体がガクガクと震え、息を乱しながら、何かに縋るように手を伸ばした。
アルベールを見た時と同じ、拒絶反応だった。
地下牢でのあの事は記憶になくとも、あの時の感覚全てが、シエルの身体にトラウマとして植えつけられていた。
快感を感じる時とは違う、大量の冷や汗と体の震えから、どれだけの恐怖を味わったのかが見て取れる。
「た……助けて…っ!誰か……ぁ」
涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにしながら、シエルはもがいた。
しかし、アルベールはやめなかった。
震えながら泣き叫ぶシエルを手錠で拘束し、玩具をそのままにして、部屋を出て行った。
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