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第198話

「こんなことでくたばってちゃ、話にならないな」 「あっ…、やだ、待って……!!」 シエルを降ろしてベッドから立ち去ろうとするアルベールを、シエルは服を引っ張って引き止めた。 「なんだ?」 「あの…、僕、頑張るから……。も…少しだけ……」 「……チッ」 涙を潤ませるシエルを放っておくことが出来ずに、アルベールはもう一度ベッドに腰を下ろした。 すると、シエルはほっとしたように顔を綻ばせ、アルベールの腰に手を回した。 「命令…、してください……。僕は、アル様の奴隷だから…」 ここへ来た頃は奴隷という立場に精一杯抵抗していた。 そして、徐々に全てを諦めたような瞳で、ものを見るようになった。 求めるような瞳で、時には恐怖心を宿した瞳で見ていたのに。 主人を好きだと認めたシエルは、奴隷という立場を肯定し、アルベールに尽くしたがった。 シエルがアルベールを気持ち良くするなんて、なかなか難しい話だ。 まだ性的なことにも未熟なシエルには、男のどこをどう触れば気持ちいいかなんて、知る由もない。 ただ、シエルは覚えたてのセックスが気持ち良くて、けれど、シエルのそんな拙い動きでは、アルベールを気持ち良くすることは出来なかった。 「シエル、うつ伏せになって腰をあげろ。おまえはただ、啼いていればいい」 命令通り、腰を突き上げるような姿勢になったシエルに、アルベールは自身の立派なペニスを突き挿した。

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