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第205話
翌日、武装した兵士が城の前に列を成し、バルトも復帰して、軍の指示を取っていた。
アルベールはいつもより軽装で、シエルの部屋を訪れた。
「俺が帰ってくるまで、これを付けておけ」
そう言って、アルベールはシエルの前に、ある物を取り出した。
「なに…?」
「貞操帯だ。おまえが俺なしじゃ、気持ちよくなれないようにする道具」
「アル様…なし?」
「あぁ」
シエルの体に傷がつかないようにと、ペニスに柔らかな布を当てがい、その上から金属製の貞操帯を装着した。
「ふ…ぅん……っ……!これ…やっ…!」
「我儘言うな。おまえは俺の奴隷なんだろう?」
「ん…んぅっ…」
窮屈なのか首を振りながら嫌がり、願いを乞うようにアルベールに瞳を向けた。
「試しにどんなもんかやってみるか」
「ひゃぁう!!」
アルベールがシエルの耳に息を吹きかけ、人差し指で脇腹をなぞると、シエルはびくびくと震えてしゃがみこんだ。
「痛い…っ!アル様、これ、痛い……」
「俺のいない所で気持ちよくなったら、こうやってお前を罰してくれるんだ。外してほしかったら、いい子で待ってろよ」
「ま、待ってる!!……いつ帰ってくるの?」
「今回はちょっと長くなりそうだ。どうしても辛い時は、クライトマンに言え。俺に連絡を寄越すよう言っておく」
アルベールはシエルに着けた貞操帯に鍵をかけ、上からズボンを履かせて、シエルを抱き上げた。
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