213 / 266

第213話

「シエル、お風呂入ろうか」 食事が終わって一息ついているとき、エルヴィドがそう発言したことで、シエルは動きを止めた。 「どうしたの?お風呂は嫌?体拭くだけにする?」 「えっ……と………」 「体拭くだけでも、サッパリするよ。今日は朝ヴィクトリアを見送って、汗もかいたでしょ。拭いてあげるからおいで?」 シエルはそわそわしたまま、エルヴィドの後について浴室へ向かった。 だだっ広い脱衣所に着き、シエルを椅子に座らせ、エルヴィドは洗面器にお湯を用意し、タオルを浸した。 「もう準備できるから、服脱いでおいて。着替えもここに用意してるから」 「エ……エル………」 「ん?脱げる?手伝った方がいい?」 エルヴィドは準備していた手を止めて、シエルの前にしゃがんでズボンに手をかけた。 シエルは慌ててエルヴィドの手を握り、視線を彷徨わせた。 「脱ぎたくない?俺に見られたくないから?」 「ち、違うの!……怒らないでね?」 シエルが恐る恐るズボンを下げ、目の前に現れたソレにエルヴィドは目を見開いた。

ともだちにシェアしよう!