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第213話
「シエル、お風呂入ろうか」
食事が終わって一息ついているとき、エルヴィドがそう発言したことで、シエルは動きを止めた。
「どうしたの?お風呂は嫌?体拭くだけにする?」
「えっ……と………」
「体拭くだけでも、サッパリするよ。今日は朝ヴィクトリアを見送って、汗もかいたでしょ。拭いてあげるからおいで?」
シエルはそわそわしたまま、エルヴィドの後について浴室へ向かった。
だだっ広い脱衣所に着き、シエルを椅子に座らせ、エルヴィドは洗面器にお湯を用意し、タオルを浸した。
「もう準備できるから、服脱いでおいて。着替えもここに用意してるから」
「エ……エル………」
「ん?脱げる?手伝った方がいい?」
エルヴィドは準備していた手を止めて、シエルの前にしゃがんでズボンに手をかけた。
シエルは慌ててエルヴィドの手を握り、視線を彷徨わせた。
「脱ぎたくない?俺に見られたくないから?」
「ち、違うの!……怒らないでね?」
シエルが恐る恐るズボンを下げ、目の前に現れたソレにエルヴィドは目を見開いた。
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