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第229話
ミリィの指が自分の性器に絡んだのを見て、シエルは目をギョッとさせるが、同時にゾクゾクと背筋に快感が走った。
「やだ!!やめてっ!!」
「暴れていいのかしら?その小さい頭で、よく考えなさい」
ミリィは不敵な笑みを浮かべながら、先が鋭く尖った短刀をちらつかせた。
シエルは抵抗する力を弱めるが、ミリィの好きにさせれば、自身のそれはあっという間に果ててしまいそうだ。
夜の営みを幾度となく繰り返してきたミリィにとっては、シエルのような未熟な少年一人、達かせることなんて造作もないことだった。
しかし、シエルはアルベール以外にこんなことを許すのが嫌で、グッと脚に力を入れて抵抗した。
「ぃっ…………ああああ!!!」
「あはは!抵抗するなんて、おバカさんね。大人しくしていれば、快感しか与えないのに」
「ゃっ……、やめて………」
ミリィの持っていた短刀は、シエルの左脚の太腿に深く刺さり、そこからはトプトプと血が溢れ出していた。
シーツは瞬く間に鮮やかな紅色に染まって、その紅色はじわじわと大きく染みを作った。
「あのね、シエル=ランベリク。この世界は弱肉強食。強い者が勝ち、弱い者は負けるの。あなたに、その意味が理解できるかしらね?」
「ぁ………、だ、だめ………!!」
ミリィは薄っすらと笑みを浮かべながら、シエルの性器に向かって腰を下ろした。
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