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第247話
中に入るなり、いつもの部屋に連れて行かれ、シエルはベッドに降ろされた。
懐かしくて嬉しいはずなのに、目の前にいるアルベールは明らかに怒っていて、あまり喜びを表に出せずに、シエルはたじろいだ。
「さっきの話、どういうことか説明してもらおうか」
「……っ!」
カシャン…と、手錠が嵌められ、シエルは動きを封じられた。
服を脱がされ、肌にアルベールの細い指が触れるたび、シエルは小さく体を震わせる。
「俺がいない間、誰にも触れさせるなと言った約束は、守れたか?」
「ぁっ……」
アルベールの人差し指がシエルの顎から胸元にかけて滑り、シエルは官能的な声を上げた。
「さわ……て……、アル様……もっと………」
「質問に答えろ」
「まも…ったぁ………、から、触って…」
「ここに付けてやったのは、どこにやった?」
アルベールの指は胸元から恥骨まで滑り、そのまま下肢の衣服を下ろした。
そこには、アルベールが発つ前に付けていた貞操帯はなく、ジワっと染みを作った下着しか見当たらなかった。
「ごめんなさい……、ごめ…なさい……」
「ミリィに外されたのか?」
「ちが………、違う……」
頑なにミリィを庇おうとするシエルに、アルベールは腹が立って、シエルの頭スレスレを殴った。
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