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その⑤お風呂に入れてあげましょう
それからいろいろあって、美味しい晩ご飯までいただいた信之助は、1人でこれまた広々としたお風呂に入っていた。
大の大人が5人以上一緒に入っても、ギューギューにはならないぐらいの広さ。さすがに、銭湯とかみたいな広さはないが。それでも快適なのには間違いない。
「あー。きもちい」
ホッコリしながら湯に浸かっていると、ガチャリと音をたててドアが開いた。そこから入ってきたのは佐久良で、お風呂にふさわしい裸の格好で入ってきた。
すらりと高い身長、ほどよくついた筋肉。そして極めつけは、自分より大きいビッグマグナム。信之助が、湯の中で自分のそれを隠すぐらいビッグマグナムだった。
「ポチ、俺がキレイに洗ってあげますからね」
「…………いらない」
「遠慮せずに、ほら立って」
無理矢理立たされて、自分の粗末な身体が佐久良の目の前にさらされた。恥ずかしくなって身体を隠そうとするが、両腕を佐久良に取られていて、信之助もどうすればいいか分からなかった。
「おとなしくしててください、ポチ」
イケメンボイスで言われたら、信之助に残された道はおとなしくしていることしかなかった。
佐久良は、自分の手にボディーソープをつけて泡立てる。そして泡立ったものを、信之助の身体に塗りたくった。そして、撫でるようにして信之助の身体を洗っていく。
「ちょっ、んんっ」
「どうしました?ポチ。身体をビクビク震わせて」
「だって、おまえがっ。あぅ、ひぁ」
そう。佐久良はさっきから、信之助が弱い部分を何度も擦っている。それがくすぐったくて、また気持ちよすぎて。
「もっともっと、キレイにしてあげますから」
佐久良のその言葉が、信之助にとっての地獄の時間の始まりでした。
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