17 / 85
※その⑮手伝ってあげましょう
「ポチ?続き、やらないんですか?」
佐久良は普通にそう言うが、人が見てる前で出来ないことが普通だと考えている。が、佐久良にそれは通用しないのだ。佐久良がやれと言ったらやる。ここで生活していて、それが鉄則の掟だと信之助でも理解できた。
「や、やるけどぉ、」
「ん?」
「おっさんを、そんなジロジロ見んなよ、」
そう。信之助はそれが恥ずかしいのだ。
どういうわけか、信之助をジッと見ているのだ。それが恥ずかしい。恥ずかしいはずだが、信之助のそれは佐久良に見られるだけで脈打っていた。
それを知られたくないのもあるし、本当に恥ずかしいという気持ちもある。だから、見ないでと言ったつもりだった。
しかし、それを受け入れないのが佐久良である。
「ポチのは、本当可愛いですね。ビクビク脈打って、」
「ちょっ!それだめ、ひぃんっ」
信之助のそれの先端に当てていた指先を、佐久良はくるくると動かし始めた。自分で擦るよりも気持ちよくて、唇を噛み締めて声を我慢した。しばらく佐久良がそうしていると、くちゅくちゅと小さな水音が聞こえてきた。
「ふぁ、さくらぁ。んんぁ」
「気持ちいいですか?」
「んぅ。きもち、い」
本当に気持ちよくて、頭がぼんやりとしてきた。信之助の状態に気をよくした佐久良が、さっきよりも強く指先を動かしてくる。
「ほら、ポチも手を動かしてください」
「ん、んっ」
「もっともっと気持ちよくなりたいでしょう」
耳元で、佐久良のイケメンボイスでささやかれたらたまったものじゃない。信之助は、もう何が何だか分からなくなって。必死で自分のそれを手で擦っていた。
「イきそうですか、ポチ」
「いく、いくっ」
「いいですよ。イく姿、俺に見せてください」
くちゅりと音をたてて耳を舐められて。自分の手で擦ってるのと、佐久良に擦られている先端と、耳を舐められたこともあって。
「ひ、んっ!」
久しぶりに、信之助は溜まっていた熱を出せた。
ともだちにシェアしよう!