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※その39舐めてあげましょう
フィリップが2人に用意した部屋は本当に豪華だった。でも、そんな豪華さを楽しむ余裕は信之助になかった。
部屋に入ってすぐ、信之助は佐久良に手を引かれて寝室に入った。そしてスーツを脱がされる。脱いだスーツをしわくちゃになったらいけないから、クローゼットにかかっているハンガーにかけようとした。けれど、佐久良がそれを止めた。
「しんのすけさん、」
熱に浮かされたような声で佐久良に名前を呼ばれて、信之助は顔を赤らめた。本当はこんなことをしてはいけないと思うのに、それでも今求めているのは佐久良だった。
だから、目の前にある佐久良の肌に吸い付いた。チュッと可愛らしい音をたてて吸い付いた信之助に、佐久良は理性が切れる音が聞こえた。
自分の肌に吸い付く信之助の顔を無理矢理あげて、薄く開いた唇に噛みついた。そして呼吸を奪うようなキスをする。口の中を舌でかき回した。そして、信之助の舌と自分の舌を絡めたりした。絡めた舌をジュッと吸ったり、時々その舌を軽く噛んだり。自分がすることすべてに初々しい反応を見せる信之助に、佐久良は我慢出来なかった。
でも、ここで自分が暴走してしまったら信之助を怖がらせてしまうかもしれない。だから耐えていた。
でも、信之助はそんな佐久良を包み込んだ。頬に手を添えて、佐久良の鼻にキスをした。
「さくら。いいよ、我慢しなくて、」
「っ、」
信之助も、いろいろと我慢が出来ないのだ。同じ気持ちだから、大丈夫。そんな気持ちが込められた言葉だった。
「っ、分かりました。だったらもう俺、我慢しないから、」
そう宣言した佐久良は、信之助の下着を一気に脱がすとまだ萎えているそれを舐めた。
いきなりのことで、信之助はビックリして佐久良をどかそうとしたがびくともしない。
「ちょっ、さく、ら!」
「我慢しなくていいと言ったのは信之助だ。だから俺はもう、勝手にする」
それだけ言うと、信之助のそれを上下に擦りながら先端をジュウと吸う。それだけの刺激で、それは完全にたち上がった。
それだけでたち上がったことを恥じた信之助は、必死で顔を隠そうとした。でもそれを、佐久良は許さない。
「隠すな」
「やっ、ひぁ、んん」
「信之助さんの感じてる顔、もっと俺に見せて」
カリッと先端に軽く歯を立てた。それがもう信之助には気持ちよかったらしく。ビュクリと白濁を出して、佐久良の頬を汚した。
「ごめっ、」
汚したことを謝ってきた信之助に見せつけるように、自分の頬についた白濁を指ですくって舐めた。一気に青臭さが口の中に広がるが、それが信之助のものだと思うと甘く感じられる。
「気にするな。でも、信之助さんが気にするのなら、」
“俺の、舐めて”
そう言って佐久良は、自分のたち上がったそれを信之助に握らせた。
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