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閑話
もしも、「35歳、おっさんの正しい飼い方」がドラマみたいな感じだったら②
―ついに、佐久良のご兄弟が出てきましたね。確信の部分に入ってきたというか―
佐「そうなんですよ。インテリ系イケメンなんですが、ちょっと変態な津葉樹兄さんが出てきましたね」
信「確かに、イケメンなのに残念な変態だったよな。普段はちゃんとした優しい人なのに」
―優しいとは?―
信「んーと、ジュース渡してくれたり、この前はチョコレートくれました。主人公だから疲れるでしょうって、マッサージもしてくれましたし」
佐「それ、セクハラっぽくないですか?」
信「セクハラじゃないですって。あの人のマッサージは気持ちいいですから。あ、この前君のこともマッサージしてみたいって言ってたよ」
佐「本当ですか。嫌だな」
信「俺は、やってもらった方がいいと思うけどなぁ」
―役の時もそうですけど、実際も天然過ぎるんですね―
佐「そうなんですけど。でも、それがこの人の魅力なんで。きっとこの人だからこそ、信之助役が出来るんです」
信「お。初めて褒められた気がする」
佐「初めて褒めました」
―前回の取材に比べて、やっぱり距離が縮まってきましたね―
信「そりゃあもう、撮影も長いですし。それにそろそろ終わりも見えてきましたから」
佐「俺は終わってほしくないです」
信「何で?」
佐「それは、あなたと触れ合える時間がなくなるからに決まってるじゃないですか」
信「えー。だったら、連絡先交換する?メルアドとか教えてよ。おじさんスマホじゃないからね。アプリとかないし。電話かメールになるけど、」
佐「全然大丈夫ですよ!じゃあ今すぐにでも、」
―す、すいません!連絡先交換もいいんですが、そろそろ番宣の方を―
佐「あぁ、そうでしたね。実は今回の放送から、日時と時間が変わりまして」
信「月曜の21時放送になりました!これからもよろしくお願いします」
佐「じゃあ、連絡先交換の続きでも。あ、それと俺もあなたをマッサージしたいです。絶対、あの人よりも気持ちいいと言わせてみせます」
信「?じゃあ、楽しみにしてる」
「という感じで、何がなんでもポチは俺の手からは逃げられないんですよ」
「無理なの?俺って、マッサージされる運命なの!?絶対これ、いやらしいマッサージだよね」
「全然いやらしくないですよ。なんなら、試してみますか?ポチ」
「………………えんりょしときます」
「そう言わずに。ほら、ポチ」
「ちょっ!俺やだって、あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
END
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