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第3話

「キャラメル・パーティ」から帰ってすぐに「ビターキャラメル」の会員登録をした。 もう大人なので保護者のサインは不要になり、ネットで簡単に登録できる。 トラブルを起こすとブラックリストに入れられて度重なると指導を受ける事になる。これが辛いと噂に聞いて、紳士であろうと心に誓う。 「利用規約は… 1.暴力禁止 2.マニアックすぎるプレイの禁止 3.嫌がる事を強要しない 4.あぶれる場合もあります。 5.… あぁ、「キャラメル・パーティ」はマンツーマンで教えるために人数調整をするけど、「ビターキャラメル」は希望者の自由参加だから奇数の場合もあるのか。…あ、偶数でも3Pになったら余る…のかな? まぁ、あぶれたらショタ×ショタ見学会を楽しむから問題ない。 むしろその方が美味しいかも!? おれはワクワクしながらその日を待った。 「ルーってばパーティに参加した途端、『おれ』なんて言うようになっちゃって…くすくす…」 「うるさいなぁ。何だかこっちの方がしっくりくるんだからいいだろ?」 「だろ?なんて生意気!!今まではでしょ?って言ってたのに。何だか少し寂しいなぁ…」 「ルーは大人になったんだ。もう子離れしても良いんじゃないか?」 「まだまだ学生だもん!ぼくの可愛い息子だもん!…あ、ちゃんとこれ飲んでね。」 母さんに口調が変わった事をからかわれるけど、初体験して大人になったと勘違いしてる訳じゃないから! 「…これ水だよね?」 「違うよ、避妊薬だよ。いつそう言う事になっても泣かずに泣かさずに済むように飲んでおくのが大人のマナーなんだからね!」 飲んでみても水の味しかしない。 「母さん、薬入れ忘れてない?水の味しかしないよ?」 「そんな事は…あれぇ?」 「余分に飲んでも問題ないからもう1粒入れなさい。」 「父さんありがと。」 父さんが出してくれた粒は3mmくらいの小さな白い粒で、コップに入れたらあっという間に溶けて、飲むと爽やかな味がした。 「爽やかだね。」 「そうだな。飲みやすくしてあるらしいからな。」 この味が薬の味ならやっぱり母さんは入れ忘れたんだな。 大人になっても学生である事には変わらないし、校内では性行為禁止なのでそう言う目で見ないようにしている。みんな友達だ。 そしてやって来ました「ビターキャラメル」当日!! しっかりと避妊薬を飲んで服装も身体も清潔にして出発!! 部屋に入ると左右にベンチがあって、左にタチ希望者、右に首にリボンを付けたネコ希望者が座る。そして参加者全員が揃ったところで挨拶をしてお見合い開始! 性行為を主な目的とした公営お見合い場って画期的!! さすがネコ希望者は小柄で可愛い子が多い。そして当然タチ希望者は少し成長している感じ。ぼくは丁度中間なのでどちらにいても違和感は無い。ちなみにタチを希望しました。 基本的にタチがネコに話しかけるルールなのか、全員がそちらの席に集まった。お願いして断られる子、上手く行く子、断られた子に声をかける子。あまり深く考えずに今を楽しもう、とも書いてあったなー、と見回していたら居心地悪げにベンチの端に座るネコちゃんが目についた。 「こんにちは。おれはルー。きみは?」 「あっあのっ!ぼくはデリス。身体は大きいけど…その…」 「ネコ希望なの?」 「うん。でもこんなに大きいと誰も興味を持ってくれなくて…」 「おれは興味あるよ?」 ショタ×おに!ショタ×おに!! ショタ×ショタ鑑賞会も良いけどショタ×おに体験のチャンスを逃したらアカーン! 「おれまだ初めての参加だから、色々教えてくれる?」 デリスお兄さんに甘えてみたらぱぁぁっと顔を輝かせて奥の衝立てで挟まれた半個室へと導いてくれた。 「ここでお話しするんだ。」 「ちょっとふたりっきり気分だね。」 にっこり。 子供の無邪気さを装ってカウチソファに腰掛ける。 いや、装う必要は全くないんだけど。 おずおずと離れて座るデリスににじり寄り、えいっと押し倒してほっぺにキスをした。 「ふぇっ!?」 うむ!「 ショタはふぇ?っと驚かなくてはならない!(おれルール) 真っ赤になって固まるショタお兄さんの隣に寝転んで頭をなでなで。 更に顔を赤くして瞳がうるうると濡れている。 かわいすぎる!! ダメだ。 ゆっくり可愛がろうと思ったのに、おれはセックスを覚えたてのサルでした。顔中にキスの雨を降らせ、耳を舐めて唇をなぞった。 「きっ、キスしていい?」 「もうして…「唇に!!」 驚いた顔で抵抗しないデリスの薄い唇をぱくりと咥え、はむはむと甘噛みをした。デリスは固まっていて口を開けてくれない…ぺろり、と歯列をなぞり、おれの舌は入り口を探して右往左往した。 「な…」 言いかけた言葉が何してるの?か、なんで?なのかなにすんだよ!?なのかは分からないけど、チャンスを逃さず侵入しました。 「…っ!ふっ…んんんん…っ」 「…鼻で息してね?」 「…でもっ、そうしたら鼻息が…」 「…全然気にしなかった。ごめん。」 「そっ、そういうものなの?」 「他の人は知らないけど、おれはキスの気持ち良さに夢中で…」 「キス、気持ち良かった?」 「すごく気持ち良かった…でも、おれだけだったね。ごめん。」 少し冷静になった。 一緒に気持ち良くならないとダメだよねー。 「ぼく、初めてで…頭に血が上って何が何だか分からなくて…もう一回、してくれる?」 ファーストキスを勢いで奪ってしまった…でもリクエストされるくらいだから、セーフ? 寝転んだまま頬に手を添えてゆっくり近づき、軽く触れるキスをして、角度を変えてはむはむして、舌で促せば今度は素直に口を開けた。 舌が届く範囲をれろれろ舐めていると、おずおずと舌が差し出された。ちろりと触れただけで引っ込んでしまうけど、好奇心に負けてまた伸びてくる。 今度は優しく舌を擦った。 「ふやぁあ…何これぇ…ベロ、気持ち良い…」 「舌を擦り合うの、気持ち良いよね?」 「ん…もっと…」 喋るために引っ込んだ舌を追いかけて来た舌をちゅっと吸って、ぺろっと舐めて、また深く舌を差し入れていやらしく絡めた。 「ひゃっ!…え?な…いつの間に!?」 鮮やかな手際でボタンを外し、服の中に侵入した指で胸の飾りの柔らかさを楽しむ。徐々に形を変え、もっと撫でてと懸命に背伸びをするそこを優しく押し潰したり転がしたり摘んだりして可愛がると、デリスがとろとろの顔でこっちも触って、と反対の胸を差し出した。 ぬるっ… 「ふやんっ!!やっ!それダメ!!」 「ダメ?気持ち良くない?」 口を離して顔を見ながら両方の乳首をくりくり弄る。 「んぅっ…気持ち良くて…怖い…」 「怖いの?」 「うん…」 「どうなっちゃうか、興味ない?」 ちゅぅ…ちゅくっ…ちゅぱ…こり… 「やっあぁぁぁぁっ!」 びくんびくん! デリスくんも乳首でイけちゃいました。 …もしかしてショタって感度が良いのかな?それともこの世界の人が敏感な身体に進化したのか? うん、検証に値するテーマだ!!

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