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現の夢7
「お前はこのまま、大人しく寝転がっていろ。もっと気持ちよくしてやるから」
ついさっきまで涙を流していたとは思えないくらいの得意げな笑みを、顔面にありありと浮かべながら、じっと見下ろしてくる。
「こんなの嫌です。まるで逆レイ――」
「何を言い出すかと思ったら、よく考えてみるんだな。キスを仕掛けたのは、お前からじゃないか」
「それは、その……。番人さまの言葉に、思わずしてしまっただけで」
「確かに誘ったのは俺からだ。しかし行動に移したのは敦士、お前からじゃないか。あのときの俺は、指一本動かしてはいない」
突きつけられた事実に、敦士は反論できなくなった。
上にワイシャツ、膝元に衣類を固めたまま困り果てていると、勝ち誇った顔の番人が、ここぞとばかりに跨ってきた。
「俺のはじめてをやるんだから、悦んで受け入れろ」
言うなり熱り勃った敦士自身を手荒に掴み、入り口付近に先端を押しつけて、馴染ませるように動かされた。ぐちゅぐちゅという水音が、羞恥心をここぞとばかりに煽る。
「んんっ……ぁっ、っぁあ!」
「人間の精を受け入れないとやっていけないこの躰に、不自由さを感じてはいたが、手間のかかる面倒くさいことを自動的にやってくれるのは、やっぱり楽だな」
番人が腰を下ろしていくと共に、自身が中にズルズル挿いっていくのが分かった。
「じっ自動的!?」
告げられた言葉に驚き、思わず腰を横に引いてしまった。
「おっと! 勘違いするな、馬鹿」
敦士が腰を引いたことにより、半分まで挿いっていたモノが抜けかけた。番人が慌てて手を使って、抜けないように施す。
「だって自動的って、何か怖い……」
「まったく。男同士でヤる場合、挿れる穴はひとつしかないだろ。そこは女みたいに濡れることもなければ、普段は硬く閉じているから、解さないとすぐには挿入できないんだ」
説明を聞いてる間に、敦士のモノが番人の中に全部飲み込まれてしまった。
(番人さまの中は、すっごくあったかくて気持ちいい。躰の表面は肌の色白さを表すようにとても冷たくて、氷みたいだったのに――)
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