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番外編:貴方に逢えたから2

『ん、ふ、あぁ……』  すごくつらそうに眉根を寄せる、健吾さんの姿を目の当たりにしてるのに、腰の動きを止めることができなくて、申し訳なさを感じてしまった。  どうにもできない現状に、健吾さんの顔を見ないようにすべく、上半身に抱きついた。 「高橋さん――」 『ぐ、俺にかま、わず、早く、イって、くれ……』 「でも」 『俺はさっき、お前に口でしてもらって、気持ちよくしてもらってる、から、気にするな。んっ…は…ぁっ』  喘ぐ呼吸を飲み込むように、健吾さんに口づけた。感じさせるなんて真似はできないだろうけど、自分の中にある気持ちが伝わるようにと思いながら、舌を絡める。  最初の数回は、悲壮な表情を見せていた健吾さんも、気持ちよさを覚えていくうちに、僕が誘う前にバスルームで手を出してきたりして、いい関係を築くことができているという、しっかりとした確信があった。  うなされるように呟いた、彼の寝言を聞くまでは――。

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