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第14話
「ふぅ」
アキラはつねに周囲を気にしながら、誰にも見つからないように個室へと辿り着く…。
部屋に入ってロックをかけ、ベッドに腰をかけそのまま寝転ぶ…
「はぁー、疲れた…」
大きく息をついて寝返りをうつ…
「やっぱ、少し寝て帰ろー」
そう、ぽつりと呟き布団にもぐる。
(ナギセンパイはそれほどしつこくないから…まだイイ方だ…)
夜のBOUSは歩き回らない方がいい…ムリヤリ相手させようとする奴も居るから…。
アキラは思いながらリュックに手を伸ばしケータイ電話を目覚ましかわりにしようと手元にとる。
「あ、メールきてる…そっか、みずきに携帯あげたんだった…」
画面をみて、みずきからメールがきているのに気付く。
今時間は夜0時半…
みずきのメールは23時過ぎにきていた。
内容を読んでみると…
『アキラ、俺は今仕事が終わったから…家に帰ってる。迎えがいるなら電話をくれ、今日はいつ頃帰る?』
相変わらずなみずきのメールにほほ笑みながら…
「起きてるだろーな、きっと…」
微妙に返事を催促しているところをみると、起きて返事を待ってるんじゃないかな…
そう思ってアキラはみずきにメールを打ち返す、簡潔に…
『起きてたら電話して』
と…。
そのあとアキラは目覚ましを4時にセットして枕元に置いて…
頓服薬を飲んで、みずきからのコールを待つ…
しばらくして思った通りに携帯電話が鳴る。
アキラはゆっくり通話にして…
「はい?」
電話にでる。
『あ、…俺だけど…その、メールが…』
みずきは電話が繋がってやや詰まりながらアキラに話す。
「うん、あのさ…オレ、BOUS辞めれることになったから…」
まず一番に重大ニュースをみずきに伝える。
『本当か!?』
少しだが電話のむこうで喜ぶみずきの姿が伝わってくる。
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