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第24話
「つーか、一番コドモのルードに言われると恥ずかしいな…」
くすっと笑ってアキラがいう。
一番年下のルードに注意される自分たちって一体。
「ルードは歳の割にしっかりしてるからな…」
みずきがぽそっと言う。
「…みずきって、俺叩いた時、手加減してた?」
ルードがみずきに興味深々に聞いている。
「え…」
「何でそんなこと聞くんだ?」
ヨシが突っ込むと…
「だって、どのくらい手加減されてたか気になるもんな!」
ルードはみずきに向かっていう。
「な、手加減してただろ?してなかったらヨシみたいにグーで殴ってたハズだし」
「あ?やっぱ、俺って手加減とかされてないのか…不公平だぜ、俺だけ…どうなんだよ、みずき?」
ヨシまで一緒になって聞きはじめる。
「…そうだな、ヨシを殴った時は手加減してない…色々溜まって、頭にきていたから」
仕方なくみずきはヨシたちの問いに答えるコトにする。
「え、でも、俺叩いた時もけっこうみずき怒ってたよ?」
みずきの言葉にルードが首を傾げる。
「ルードの時も怒ってたけど…ルードは、アキラが大切にしていた人でもあるから…少し心の中で歯止めが効いたんだと思う」
ちゃんと真面目に答えるみずき…
「そっか…すげーな、みずきって…」
「いや…」
「ていうか、みずき、マジでアキラ中心だよな…」
面白くないと言う顔でヨシが話すと…
「……。なぁみずき、かなり前の話だけど、BOUSでオレ、殴った時ってどのくらい手加減してたか覚えてる?」
アキラがまた便乗してみずきに問う。
『えっ?』
みずきが答える前に他の2人が…疑問の声を上げる。
ヨシが続けて…
「アキラ、今なんつった!?」
「だから、手加減して殴ったかって聞いたんだよ!ヨシに聞いてねぇって」
アキラが、また少し怒りながら言い返す。
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