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第26話
「だって、この中でお前だけ、気が許せない人物だから…酒飲んで酔っ払ったら絡んできそうだしなぁ…ルードも気をつけろよ」
アキラも負けずと言い返す。
どうも犬猿の仲な2人…
「なっ、てめーなぁ…普通思ってても言わねーだろ!そんな事!」
またヨシがムカっとなりながら怒る。
「ほら、ふたりとも、そのくらいにして…食べよう、ルードが作ってくれたんだから…」
収拾がつきそうにないヨシとアキラを見かねて、みずきが言葉をだす。
ヨシだけに言うと、また突っかかってきそうだったので2人に向かって言ったのだけど…
「オレは食べようって言ってるじゃんか…」
隣に座ってくるみずきをチラっとみてアキラは、ぽそっと呟く…
「……」
なかなか難しいな…と首を捻って苦笑いをするみずき。
それがアキラなのだけど…
そしてルードもやってきてアキラとヨシの間くらいの位置に座って…ようやく食べ始める。
「やっぱウマイな、ルードの作った料理は…」
アキラは食事に箸をつけながらルードを誉める。
「へへ、ありがと。俺、これくらいしか特技ないしな」
ニコッと笑って答えるルード。
「つーか、こんだけ旨いもの作れたら、どっかの料理選手権にでて優勝できそうだよな」
ヨシも夢中で食べながら声をだす。
「そこまでうまくないって、それに…そんなことのために作ったりしないよ、俺は誰かの為に作って…食べてもらうのが嬉しいんだから」
そう、ほほ笑むルード。
「すげー、可愛い!もー、俺んトコ、ヨメにこい!」
早くも酒に手をつけ2缶あけているヨシ、機嫌良くルードの肩を抱きながらいう。
「あのなー」
困ったふうに首を傾げるルード。
「絶対ダメ!オマエんとこなんかにやるかよバカ!ルードは誰のものにもならないんだよ!」
アキラがヨシを追い払う仕草をしながら抗議する。
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