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第27話

「何いってんだ、それはルードが決める事、テメーの勝手な考え押しつけんなよ!」 また言い返すヨシ、どうやらこの2人は話しだすと言い合い口調になるらしい。 それが普通らしいので、もう誰も止めないようだ。 「ていうか、なんで俺がヨメなんだよー」 ルードはちょっと納得いかなくてボソっと抗議するが… 「だって、家事全般こなせるし、気は利くし、しっかりしてるし」 アキラがルードのおヨメさん度について語ってると… 「そうそう、料理はウマイし、美人だし」 ヨシも加わって言う。 『カンペキ、理想だよ!』 最後には声をタブらせて言う2人。 「う…、なんか嬉しくないかも…」 微妙なトコロの褒めかけに苦笑いするルード。 仲が悪そうにみえて、妙なところでは、団結するヨシとアキラ。 「アキラとヨシって、仲いいのか悪いのかわかんないね」 「つーか、仲いいわけねーだろ!会話聞いててわかんねーか?」 ヨシが聞き捨てならないとルードに言い返すと… 「そうそう、眼中にない」 アキラがボソっと言うが… 「あぁ?そういう言い方ねぇだろ!散々文句たれといて!」 ヨシがその言葉にムカっとして言い返す… 「やれやれ…」 みずきがその様子をみてため息をつく… また言い合いになっている2人を横目にルードはみずきに話しかける。 「なんか、ヨシとアキラがそろうと一気に賑やかになるね、スゴい」 「あぁ…案外、似ているのかもな…性格」 呆れぎみに答えるみずき… だから衝突しやすのだろう。 「はは、気が合わないけど似たもの同士ってカンジかぁ、言えてるかもな。あ、そうだ…みずきたち酒飲んでんだよな、なんかツマミ持ってくるよ…」 ルードは気付いて立ち上がり、食べ終わった食器をついでに持っていく… 「あぁ、ありがとう」 みずきは礼を言って…視線を賑やかな2人に戻す。 「あれ?ルードは?」 アキラが気付いてみずきに聞いてくる。 「あぁ、ツマミを取りにいってくれた…」 そう答えると… 「おー、気がきくじゃん…さすがルード!誰かさんとは違うな~」 「ふん、オレは酒飲んでねーんだから、飲んでるテメーが取れよ」 ヨシの嫌味にアキラは素早く言い返す。

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