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第40話
「ぷーっ」
面白くて吹き出し笑いするルードに、やはりバカにするアキラ。
「アホか…」
みずきはおとなしく聞いている。
「あ、笑うんじゃねー、んでやっとの思いで振り切って出口だーって思ったら…」
「思ったら?」
ルードが笑いを堪えながら続きを聞く。
「あと少しってトコで地面に穴が開いてガクッて渦の中に落ちそうになってびっくりして目が覚めた…」
「あははっ!すっげー変な夢みるんだなヨシって」
大笑いするルードにヨシは…
「笑い事じゃねーって、マジ死ぬかと思ったんだからな!」
むっと顔をしかめながら言い返す。
「どんな思考回路だよ…」
アキラも、ぽそっと笑いながら呟いている。
「あ、でもさ、アキラが寝てるヨシの頭叩いてたから変な夢見たんだよ、きっと」
ルードが気付いたように言うと…
「あー?てめーか、元凶は!」
「夢見悪いのオレのせいじゃねーだろ、起きない程度にかるく叩いてただけなんだから…」
違う違うと首を振って言い返す。
「つーか、なんで俺が叩かれなきゃならねーんだよ」
ヨシはみずきの膝の上を占領しているアキラをジッと睨んでいう。
「なんとなく…」
アキラは瞳を逸らしながら答える。
「あ?」
ムカッとして突っ掛かろうとするヨシを制してルードが言葉をはさむ…
「まぁまぁ、それくらいにして、俺フロ入ってくるから…」
「じゃ、俺も」
それを聞いて素早く言葉を出すヨシ。
「ちょっと待て!何でヨシまで行くんだ!」
すかさず待ったをかけるアキラ。
「いーんだよ…契約済みなんだからな!」
ヨシは余裕の笑みを浮かべアキラにいう。
「はぁ?ルード…?」
どういう事だよとルードをみる。
「おう、ヨシと風呂入る約束してたんだ、酔っ払いだし危ないだろ?」
ルードはにっこり笑って答える。
「お前なぁ、危ないのはルードだって、いくらコイツがガキだからって油断してたらヤられるぜ!」
アキラが思い切り心配していう。
「ガキとは何だ!てめー、人ん家じゃやんねーよ…ったく」
ヨシはムっとしたまま言い返す。
「ヘーキだって、ヨシもそういってるし!」
ルードは呑気に言う。
アキラはまだ許したくなくて反対するけれど…
「もしヨシが仕掛けてきたらヤられる前に俺がヤるからヘーキ!」
にっこり笑ったまま凄いことを言い出すルード。
「ッ…」
思わず絶句する3人…
「ルード…おまえなー」
アキラがぽつりと言葉を出す。
ルードは呑気に笑っている。
「うわ~コワ~、誰だよルードをこんな中坊にした奴はっ」
ジロっとアキラをみて言うヨシ。
「なんでオレ見て言う!ていうか、ルード相手は誰でもいいのかよ!」
ちょっと怒りながら聞くアキラ。
「ん?そーゆう訳じゃないけど…一番したいのはアキラだし…」
ルードは首をかしげていう。
「ルード…」
それは許さないとばかりにみずきは名前を呼ぶ。
「わかってるってみずき、でも、俺…みずきともしてみたいなー、いろんな人と経験するはイイ事だって聞いたし!」
「ル…」
再び絶句のみずき。
「一番危なっかしいのは実はルードだったりする…?」
ヨシがアキラにボソっと呟く…
「かも…」
アキラは肩を落としてため息まじりに思う。
この先ルードの成長が恐い気がする。
「え、俺って変かな?事務所の先輩たちが言ってたんだけどなー」
あっけらかんと首を傾げるルード。
「事務所ってモデルバイトの?」
アキラが驚いて聞く。
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