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第41話
「そうそう、そこの先輩たちいつも話してるよ、イイ男になるには、女に優しく、清潔に、フリーの時はどんどん経験つんで男をあげろって」
「ふーん、一利あるな…」
ルードの言葉に少し共感したのかヨシが頷きながら答える。
「ばか、ルードには早すぎだって、真にうけすぎ!中学生になに教えてんだ、そいつら!」
ぷんぷん怒りながら言うと…
「いやいや、アキラは人のコト言えないと思うぞ!」
ルードがすかさずつっこむ…
「ははっ確かになー、小学生に手ェーだしてんだもんなー」
ヨシが同感して頷く…
「なッてめーだってだろーが!」
ちょっと待てと言い返すアキラに、ヨシは…
「ケ、俺は知らなかったんだよー」
軽く言い逃れる。
それをみて、また言い合いになると長くなりそうだったので、割って入るルード。
「ま、いいじゃん、俺、風呂入ってくるよ…早くしないとカウントダウン見れなくなるしな…」
そう笑ったままいう。
「お、そーだな行こう行こう!」
ヨシもルードについて行く…
「ルード」
アキラは本気かよと名前を呼ぶ…
「だから、一緒に入るだけ、心配しなくていいよアキラ。ダチだもん俺ら、なー」
「なー」
ルードの言葉に笑顔で返すヨシ。
「…もう、勝手にしろ!」
憮然としながらアキラが言うと…
「うん、行ってくる」
相変わらず何をするにも楽しそうなルード。
身体は大きくてもやっぱ中身は、まだ中学一年生…
かと思えば自分たちもびっくりするような爆弾発言をする…
ルードの言動は計り知れない。
「はぁ…」
アキラは色々疲れて、ため息をつく。
「アキラ…」
それを見てみずきは、そっと名前を呼ぶ…
「ん?」
アキラはみずきの膝の上にいるので振り返って視近距離で聞く…
「…アキラは、ルードとヨシが仲良くするのは嫌なのか?」
優しく聞いてみる。
「え?」
「…いや、そんなふうに見えて…」
「…ホントは仲良くしてほしくない、でも…あいつら気が合うみたいだし、ルードの好きにすればいいとも思う。けど…なんとなく腹がたつ!」
むぅ、と、表情を変えながら答える。
「アキラ…」
そんな可愛いアキラ髪を優しく撫でる。
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