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第82話
「アキラ?」
「あ…そっか、オレ気持ち良くていつの間にか寝てた…」
ようやく状況を理解して、みずきを見て応えるアキラ。
「アキラ…よかった、風呂場で寝たら危ないぞ」
何事もなくて、ほっと息をつく。
「はは、すごく眠たくなって…」
軽く目をこすりながら笑う。
「肩が冷えている、肩までつかって…」
安心したら、裸体のアキラの側にいる状況に、余計ドキドキしてきて…
目のやり場に困りながらもアキラを温まるよう促す。
「うん、ありがと」
可愛い笑顔を見せるアキラ。
「いや、それじゃ、外で待っているから…手伝いがいったら呼んでくれ」
それに、さらにどぎまぎしながら、早々に退場するみずき。
「はいはい」
そんなみずきの様子を、いつものように、面白そうに見て、言われた通り肩までつかって温まるアキラ。
そうして、風呂から上がる。
いつものように飲み物を作ってソファに座るアキラ。
みずきの飲み物もついでに作って持ってくる。
その様子を見守るみずき。
「はい、みずき」
飲み物をみずきに渡して、アキラはソファに座って飲み始める。
「ありがとう、もう11時だな…眠いなら先に休んで…」
「ん?…んー」
何やら考えるように首を傾げるアキラ。
「アキラ?」
「ん、じゃベッド行こっか」
水分補給を終え、ソファから立ち上がる。
「あぁ」
みずきもアキラに寄り添い、寝室へ向かう。
いつものように、アキラを先に寝かせ、布団をかけようとするが…
アキラは、そのみずきの手を取り…
そっと、Kissを落とす。
「あ、アキラ!?」
その行動にドキッとして名前を呼ぶ。
「ふ、えっちしよ、みずき」
そう甘く囁く…
「えっ!?」
かなり驚いて、動きを止めているみずきに微笑みかけ、みずきの服を脱がしにかかるアキラ…
「ちょ、アキラ…疲れてるんだろ?無理しない方がいい、さっきも風呂場で寝てたくらいだから…」
みずきはアキラの体調が心配で、アキラの手を握り伝えるが…
「うん、風呂場で寝たらちょっと元気になって目が冴えたから…大丈夫!」
そう微笑むアキラ。
確かに風呂前よりは覚醒しているようだが…
まだ心配なみずき。
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