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第86話

アキラの負担にならないよう、直ぐに動きたい気持ちを抑え、アキラを抱きしめて熱いキスを交わす… 「はぁ…あ、みずき…気持ちイイ?」 キスを終えると、そう聞くアキラ… 「あぁ…最高にいい、アキラ…」 もちろん、と頷きこめかみあたりにキスを落として答えるみずき。 「よかった…ナカでイって…」 アキラは、色めいた表情で微笑み、そう囁く… 「…あぁ、動くよ…」 そんな姿にドキリとさせられながら… アキラを見つめ、身体に動きをつけていく… 「んっ、ぁ、ァ…ンん!」 奥へ突かれ…背筋が痺れるような快感に全身が犯される。 さらに蜜の滴るアキラの前も手で包み込み、激しく扱いていく… 「ァッ!ダメ…それッ、も…イキそ、になる…ァあッ!」 みずきの攻めに、ついに達して、熱いコエと共に、白濁とした液を外に解き放つアキラ… 「んッ…イク!」 アキラに射精ともに締めつけられ… みずきも三度ほど突き上げた後、短く言葉にして想いの丈を、アキラのナカへ出し尽くす。 「っ…ん!」 射精後の余韻と… ナカで爆ぜたみずきの熱い想いがリアルに伝わって身震いするアキラ… 「はぁ…」 みずきも射精後の余韻をアキラのナカで味わったあと… そっとアキラのナカから抜いていく… アキラはぴくりと反応する。 「大丈夫か?どこも痛くない?」 みずきはタオルでアキラの身体を拭いてやりながら心配していたことを聞く… 「ふ…大丈夫。みずき上手いし」 「そ、そうか…よかった」 そんな言葉にやや赤くなりながら答える、そして身体を拭き終え、次はパジャマを着る手伝いをするみずき… 「ふ、ありがと…あ、日付変わったかな?」 「え?あ、えっと…まだ56分だな…」 「そっか、間に合ったな、元旦えっち」 そう微笑むアキラ… 「あ、アキラ…」 そんなアキラを見てつられて笑うみずき… 「じゃオレ満足したからねるわ」 そうベッドに横になりながらみずきに伝える… 「あぁ、ゆっくり休んで」 アキラに布団をかけて… 「おやすみアキラ…」 優しくKissを落として囁く。 「ん…おやすみ」 アキラはそのまま瞳を閉じる。 その様子をベッドサイドに座って見守るみずき… アキラが寝付くまで一緒に過ごす。 そして、その後、自分も風呂に入り後片付けをして、再びアキラの元に戻る。 アキラを起こさないよう布団に入り、長かった一日が終わる。 「アキラ、おやすみ…」 そっと小さな声で愛しいひとに囁いて、みずきも眠りにつくのだった。 【元旦の夜】終。

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