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第107話
個室の6号室、アキラはドアをロックして、ベッドサイドまできて座って一息つく…
「ふぅ…9時までは3時間くらいか…、寝よ…」
長い撮影だったので、かなり疲れたアキラ…
そのままベッドに横になる。
9時前に起きて、トップ(社長)に書類を渡して、それでBOUSの終撮すべておしまい。
「……」
寝転んだまま…いつものように、携帯電話のアラームを目覚まし代わりにしようと鞄から取り出す。
「…メール?」
携帯画面の表示を見て驚く…こんな朝早く、カズキか?
でも…まさかみずきがもう起きてるのか?などと思いながら…確認する。
「…みずき」
発信者はやっぱりみずき。
「あ、でも起きてるわけじゃないな…」
届いた時刻を見て、取りあえず安心するアキラ。
メールは2時すぎにきていた。
アキラが撮影に入った時刻。
みずきは寝る前に、予め送っておいたのだろう…
内容は…
『撮影お疲れ様。今日、帰りはタクシー呼ばなくていいから、ヨシに車を出してもらうよう頼んでいる。帰れそうなら連絡してくれ』
結構長い内容のメール。
「えー、ヨシ?」
アキラは少し眉間にシワをよせ呟くが…
「ま、いいか…みずき1人で待たせてるよりは…」
ヨシでも居たら気が紛れるだろうし…
そう思って、アキラは少し気に入らないものの納得して、目覚ましをセットし短時間の眠りに入るのだった。
《本番》終。
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