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《BOUSとの決別》

…次に目覚めたのは朝の9時前。 携帯アラームの音が聞こえ…止めようと手を動かす。 「…んー」 音をとめ、少し眠れたけれど、やはりまだ身体はだるい… 意思とは反対に身体が動いてはくれそうにないアキラ。 しばらく横になっていたが… 「…起きなきゃなぁ…」 そう呟き、重たい身体をようやく起こす。 「ふぅ…」 これからトップに会いにいかなきゃならない。 衣服を整えて、鞄を持ち、個室6号を出る。 大部屋の前を通ると… 「あ、見て、サクヤさんだ」 「サクヤせんぱい、おはようございまーす」 12、3才のジュニアクラスの性優たちが挨拶してくる。 「おはよ…」 軽く手を振って挨拶するアキラ。 受専門のサクヤはジュニアたちとの撮影がほとんどないので面識はないのだけれど、むこうは参考動画などを見て知っているようで、返事が返ってきて、はしゃいでいる… ジュニアクラスは、学校が休みの日に撮影が行われるので、アダルトクラスと重ならないように撮影時間が年齢で分けられていて、小中学生は朝9時頃から夕方まで、高校以上は昼頃から夜までなのだ。 アキラは、少年たちの様子を目の端にとらえつつ、その場を通り過ぎる… 朝9時頃にもなると、他の撮影助手たちも起きて働きはじめる頃… 社長の部屋へ行くまでに何人かの助手に会って挨拶するが、皆、撮影の仕事があるようで深く絡まれることはなく、安堵する。 そして… コンコンと、社長室の戸をノックする。 「失礼します…」 少しドアを開け、声をかける。 「サクちゃん?入りぃー、今日でここも最後になるなぁ…」 予めアキラが来ることを知っていたトップは、すんなり呼び入れ椅子に座らせる。 「はい…これを」 頷いて書類を渡すアキラ。 「書類、確認な…」 トップは受け取った書類を見る。 「……」 「綺麗な字、書くんなぁ、サクちゃんは。記入ミスはなし、と…。書類内容はしっかり確認してくれたかね?」 静かに待つアキラに、そう聞くトップ… 「はい」 「全部、隅々まで?」 トップは、さらに深く確認する… 後で文句は言わせないと言うように… 「…はい」 少し怪しむアキラだが頷く… 書類は全部読んだ… 卒業説明、書類説明に、撮影記録、支払金額など、だったはず…。

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