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第123話

「ふ、すげーな、みずきは…アキラが出て行かないワケだ」 半ば呆れつつ感心するルード。 「おー来た来た、ルード何作ってくれんの?」 ルードの姿を見つけて片手を振って催促してくるヨシ。 「ヨシも食うのかよ?」 ルードはヨシに手を振り、微笑みそっけなく言う。 「えっ!俺のねぇの?」 がーんとなって驚く… 「うーそ。材料、皆の分あるから、でも俺、今日は時間ないからみずきに作り方教えて帰るよ」 「仕事でもあったのか?」 あとからついてきたみずきが、そうなら申し訳なかったと言葉を出す。 「違う違う、今日夜7時から、最近英会話ならい始めたから…それで」 「英会話!?」 ルードの言葉にみずきとヨシが聞き返す。 「そ、やっぱ見た目こんななのに英語話せないのってカッコ悪いから、前はアキラに教えてもらってたけど、アキラも学校はじまって時間とれなくなるだろ、だから習う事にしたんだ」 ルードはキッチンに向かい準備をはじめながら説明する。 「英語ねぇ…現役大学生がいるってのに、何で俺に頼まねーかな、家庭教師!」 少し憤慨した感じで言う。 「うーん、ヨシは教えるのヘタそうだし、しゃべってばっかで勉強に集中できそうにないからなぁ…」 考えながらルードが答えると… 「信用ねぇなぁ」 ぼそっと嘆く… 「別に信用してないわけじゃないって、俺も飽きっぽいからしっかり教えてくれる人が先生じゃなきゃ駄目なんだよ。えっと、みずき、それ開けて置いて鍋に湯沸かして、湧いたらこのくらい塩入れてー」 ルードはヨシと会話しながらみずきに教えている。 「あぁ」 言われたとおり行動する。 「和風スパなんて、メチャ簡単だから、すぐできるぜ。まずは1人分、一緒に作るから」 ルードは水の分量など細かく教えながら、そうみずきに伝える。 「ルード、和風って何だ?」 みずきは、ルードとヨシの会話が途切れた合間に聞く… 「ん?言葉の通りだよ、これって決められたモノはないんだ、ソースが和風で、大根おろしに梅肉をのせたり、野菜やキノコを使ったり、明太子とかもそうだな、で、要はアキラが食べたいと思うものを考えて、美味しいのを作ってあげればいいんだよ」 ルードは笑顔で教える。 「食べたいもの…」 「そ、和風ってことは、アキラ、きっとあっさりしたものがいいんだと思う…あと、疲れてるなら、甘いものも食べさせたいよな、バランスも大事だし…」 みずきに次の行動を教えながら話す。

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