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第125話
「サンキュー!いただきます」
ルードは、お礼を言って食べ始める。
「……」
大人しく答えを待つ。
「うん、うまい、ゆで加減も丁度いいし、アキラに出しても大丈夫だよ」
そう笑顔をもらいひと安心のみずき。
「そうか」
「そーそー、旨い旨い、ごちそーさま!」
みずきの言葉に頷き、はやくも食べ終えるヨシ。
「あぁ…」
ヨシは、量的に少し物足りないようで、綺麗に食べている。
「みずきの手づくり料理が食べられるなんて、今日はついてるなァ」
そう笑いながら言葉をくれるヨシ。
「ごちそうさま!間に合う?」
そしてルードも食べ終わり、時計を見る。
「近いから余裕で間に合うだろ」
「後片付けはいいから、早く送ってやれよヨシ」
あいた皿を受け取りながら促すみずき。
「はいはい、じゃ、頼まれてるやつはルードを送ってから届けるから、7時過ぎになると思う…」
ヨシはみずきにもうひとつ頼まれ事があるので、その時間も伝えて立ち上がる。
「あぁ、すまない」
礼を言うみずきに…
「いーって、車が必要な時はいつでも言ってくれ、じゃ」
「何?何か届けるのか?」
気になり聞くルード。
「はは、また今度教えてやるよ」
みずきの考えを思って詳しくは話さず笑ってはぐらかすヨシ。
「ケチ!じゃな、みずき、またな!」
軽く手を振って言うルード。
「あぁ、また、今日は有難う」
「おう!バイバイ」
こうして、挨拶を交わし、賑やかな2人は帰って行った…。
《大切な人の為に》終。
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