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第136話

「ウン、数学…単純ミスで89点、コレで順位下げたな…」 といっても…クラス順位は2位のアキラ、 しかも、89点で不納得とは… 「アキラは自分に厳しいんだな…俺だったら、89点もとれたらびっくりするよ」 苦笑いで言うみずき。 「ふふっどんな点とってたんだか」 アキラもつられて笑う。 「アキラには言えない」 苦笑いのままアキラの横髪に触れていう。 「なんでー、じゃ…得意科目とかは?」 みずきの動きを気にするでもなく、質問を変えて聞く。 「うーん…体育くらいかな…」 首をかしげながら答える。 「げー、オレ体育ダメ、授業にすら出てない」 するとアキラはそう顔をしかめる。 「アキラは?」 「オレ?そうだな、Englishかな」 発音を変えて得意科目を答えてくれる。 「えッ…、英語?…一番苦手だった」 アキラの答えを聞いて驚く。 「はは…めっちゃ正反対だな…」 クスクス笑うアキラ。 「…だから、俺はアキラを尊敬してる。なにもかも諦めていた俺とは全然違うから…」 微笑むその頬に触れ優しく伝える。 「…オレは尊敬されるような人間じゃないし、諦めだって早い…買い被りすぎだよ」 首を横に振って言う。 「…俺は、そう思ってるから…」 優しく囁いて、みずきは可愛いアキラに…そっと口づける。 優しく、柔らかく…慈しみながら… そうKissを続けていると、下からワンワン!と小型犬のメアリーが吠えてくる。 ここに来てはじめて鳴いた犬を見て驚き、キスを中断するみずき。 アキラは… 「…メアリー、しーっ!」 犬に向かって人差しゆびをたて唇にあてて言い聞かせている。 「そういえば、この犬達、全然鳴かないな…」 不思議そうに聞くみずき。 「まーな、室内では鳴かないように躾てあるから、よほどの事がないと鳴かないな、」 「…すごいな」 「メアリーはやきもち妬きだからな…」 アキラは犬を優しく撫でながらいう。 「いや、こっちのリッツも相当恐いよ…」 アキラの横に座っている黒い毛並みの犬をさして言ってしまう。 かなり犬たちに睨まれている気がする。 「はは、みずき、オレにあまり触ってると、そのうち噛まれるかもな…」 アキラは笑って冗談ふうに言うが… 「……」 なんとなく冗談ではすまされない気がするみずき。 犬たちとじゃれて遊ぶアキラをみつつ…

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