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続・かなてぃの恋⑦

「いやいや、謝ることじゃねーよ!言えない事情もあるだろうしさ、気にすんなよ!」 俺は、精一杯の笑顔で言った。 顔、ひきつってないよな… 「ありがとう。かなてぃってやっぱ良い奴だよね。モテる理由がわかるよ」 空はなんか嬉しそうに言った。 まったくこいつは、人の気も知らないで。 モテるのはお前だよ。 「つーかさ、聞いていいか?何でひよし先生と付き合う事になったんだ?」 俺は、意を決して聞いてみた。 結城はちょっと戸惑ったようだったが、声を潜めながら答えた。 「あの、僕、高1のときあまり学校に来てなかったの覚えてる?そのとき、色々悩んでて、苦しくて、辛かったんだ。でも、ひよしさんが僕の事を助けてくれて、それで、その…、気付いたらこうなってたっていうか…」 最後の方は、頬を赤らめ、声も段々小さくなっていた。 その高1のときに何があったのか、俺は知らないし、深く聞くのも悪い気がした。 でも、ひよし先生はそれを知ってて、結城をその闇から助け出したんだな。 結城も、そんなひよし先生に惹かれたってことか。 俺は、無意識のうちに拳を強く握っていた。 悔しい。 その時、もし俺が結城を助けてあげられたら、俺らの関係も変わっていたのかもしれない。 俺は無言で下を向いた。 ✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽ 空の過去話は「永遠の夏」の方を読んでみてくださいね~

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