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続・かなてぃの恋⑧
「…かなてぃ?どうしたの?」
「うお、わり、なんでもない」
無言でうなだれていた俺のことを、不思議に思った結城が聞いたので、慌てて答えた。
「かなてぃ、僕の話聞いてなかったんでしょ?」
結城が膨れながら言った。
バカ言え。めっちゃ聞いてたわ。
だからうなだれてんじゃねーか。
ほんっとにコイツは人の気も知らないで。
そんで、その可愛い顔やめろ。
「ちゃんと聞いてたから安心しろよ。結城がひよし先生にベタ惚れだってことがよくわかったよ」
「べ、別にベタ惚れじゃないよ!」
その慌てて否定する感じがベタ惚れなんだっつーの。
あー凹むわ…。
「あ、そうだ。かなてぃ、今度うちに遊びに来ない?」
「え!?いいのか…?」
突然の提案に驚いて聞き返した。
「うん。今まではひよしさんとの事内緒にしてたから、友達を家に呼んだり出来なかったんだけど、本当は友達を家に呼ぶのに憧れてたんだ」
と、純粋な眼差しで言われてしまった。
確かに、結城の家いこーぜ的な流れになると、「いや、うちはちょっと…」とか言って断ってたもんな。
つーか普通に結城の家行きたい!
邪魔者(ひよし先生)が居るとはいえ、やっぱ行ってみたい!
「じゃあ、お邪魔するわ!!」
そんな訳で、金曜日の放課後、初めて結城の家に遊びに行くことになった。
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