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続続・かなてぃの恋④

Side ひよしさん 「ひよし先生、今日もカップラーメンですか?」 隣の席の国語担当の教員が話しかけてきた。 「あぁ。もう弁当買うの面倒くせーからな。それに最近のカップラーメンは進化してるぜ」 「そうなんですか?それでも、毎日カップラーメンというのは、保健体育の教師なのにあまり健康的ではないですね。」 ほっとけよ。 「そういうお前は、愛妻弁当かよ」 国語教師のお弁当箱を見て言った。 「えぇ、残り物ですがね」 空も俺に弁当とか作ってくんねーかな。 つーか、その前に仲直りしねーとな。 あの日以来、俺の事ずっと無視だもんな。 俺もこう見えて反省してるつもりなんだが…。 そんな事を考えていると、別の女性の教師が俺を呼びに来た。 「山口先生、生徒が呼んでますよ」 「生徒?誰です?」 「えぇと、結城くんだったかしら」 え、空? どうしたんだ。学校で俺を呼ぶなんて。 俺は、職員室の扉の方に向かった。 そこには、空が両手を握りしめて下を向いて立っていた。 「空?どうした?何かあったのか?」 俺が声をかけるやいなや、空が俺の胸に飛び込んできた。 「うおっ、そ、空!?ここ学校だぞ」 俺と空の関係は学校じゃ秘密だ。 それは勿論空もわかってる筈なのに、突然どうしたんだ。 しかも空、今朝まで俺のこと怒ってたのに。 「ぅっ、ひっく…」 すると、俺の胸ですすり泣きが聞こえた。 「空…?泣いてるのか!?もしかして誰かに変な事されたのか!?」 「うぅ、ひっ、く、ちがう…っ、ぅ、かなてぃが…、僕のこと…っ、避けるの…、ぐすっ…」 ✽✽✽ アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825

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