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続続・かなてぃの恋⑬
Side かなてぃ
結城に想いを告げた。
ずっと抱えていた想いを。
結城は黙って聞いてくれて、ありがとうと言ってくれた。
そして、俺に近付いて頬にキスをしてくれた。
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
「かなてぃ、授業始まっちゃうよ」
少し頬を赤らめながら、笑顔を浮かべる結城。
目元には泣いた跡が見えた。
初夏の風が俺らの間を吹きぬけ、結城の髪をさらさらとなびかせる。
「おう!」
結城に俺も笑顔で答え、並んで教室に向かった。
今日は雲一つない快晴だった。
もうすぐ夏になるんだなぁ、とふと思う。
これでいい。
今はこれで充分だ。
俺は、結城と出会えてよかった。
結城を好きになってよかった。
END
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かなてぃの恋シリーズは完結ですが、かなてぃはこれからもガンガン登場する予定です♪
文化祭の話とか書きたいなーと思ってます( ・ิω・ิ)
アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825
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