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お騒がせ中学生⑤
ファミレスは家から歩いて10分くらいのところにあった。
席について僕らはメニューを開く。
「理玖君、何食べたい?」
「ハンバーグがいい!」
「おっけー。じゃあ僕はオムライスにしようかな」
店員さんを呼んで注文した。
その間も何故か理玖君はずっと僕の顔を見ている。
「…僕の顔、何かついてる?」
「え、なんで?」
「だって、ずっと見てるから」
「あぁ、空にーちゃんって可愛い顔してるなぁって思って」
飲んでた水を吹きそうになった。
まさか中学生にそんな事言われるとは。
「そんな事ないと思うけど…」
「そんな事あるよぉ!めっちゃ可愛いもん!うちのクラスの女子達より可愛い!」
ぐいっと前のめりになって理玖君は言った。
女子中学生より可愛いなんて言われると、なんかもう何も言葉にできない。
「理玖君の方こそイケメンじゃん」
「ほんと?さっきもかっこいいって言ってくれたけど本当にそう思ってる?」
「思ってるよ。僕、嘘は言わないもん」
理玖君は本当にかっこいいと思う。
まだあどけなさがあるけど、大きくなったらかなりかっこよくなるんじゃないかな。
「あー、やっぱ空にーちゃんにそう言ってもらえると嬉しいなぁ。あ、ねぇ、一緒に写メ撮ろ!」
「うん、いいよ」
理玖君のスマホで自撮りしてもらった。
普通の写メだったり、アプリのSNOWを使ったり、何枚も写メを撮った。
写真好きなのかな…?
もうそろそろいいんじゃない?って思ったけど、言うと可哀想だから付き合ってあげた。
20枚くらい撮った気が…。
♧♧♧
アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825
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