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お騒がせ中学生⑪

「空にーちゃんって、ひよしおじさんの事好きなの?」 「えぇぇっ、き、急に何!?」 突然の質問にびっくりしすぎて失神しそうになった。 「そりゃそうだよ。空は俺の事が大好きだ。なぁ、空?」 僕の代わりにひよしさんがそう答えた。 「…ち、ちょっとひよしさん…っ」 僕は小声で抗議の声をあげたが、 「事実だろ?」 と言ってあっけらかんとしていた。 いや… まぁ… 確かに… そうなんだけど… 「ひよしおじさんにはそんな事聞いてない!俺は空にーちゃんに聞いてるんだ!」 理玖君が急に声を荒げた。 さっきまで無邪気さ全開だったのに、なんかキャラが違うような… 「理玖、年上には敬語使えって習わなかったか?まったく孝太郎はどんな教育してんだか」 「父さんを悪く言うな!」 2人は睨み合っていた。 この2人…、仲悪いの…? 僕がおろおろしていると理玖君は僕の方を向いて言った。 「で、どうなの空にーちゃん!ひよしおじさんのこと好きなの?」 「え、そ、それは…」 困ってひよしさんの方を見ると、 「ほら、言ってやれよ。俺が好きだって」 と僕に促してくる。 言えるわけないよ。 恥ずかしいし、ましてや中学生相手にそんなこと… 「ち、ちょっと僕!トイレいく!」 どうしたらいいかわからなくて、トイレに逃げこんだ。 ✧✧✧ アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825

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