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お騒がせ中学生⑫
トイレで気持ちを落ち着けてから席に戻ると、2人の間に何やら異様な空気が流れていた。
もうなんなの。
なんで2人ともこんな仲悪いの…?
「あの…、ひよしさん…?」
恐る恐るひよしさんに声をかけた。
「おう、理玖がそろそろ帰りたいらしいから帰るか」
「俺、空にーちゃんとゲームやりたい!」
理玖君は、さっきまでの無邪気さで僕を見るとにぱーっという感じの笑顔で言った。
理玖君に笑顔が戻ったことに安心し、また変な空気にならないように僕も笑顔で返した。
「うん、いいよ!ゲームやろっか」
と言うことで、ひよしさんに支払いをしてもらって、家に帰ることにした。
途中、ひよしさんにこっそり耳打ちされた。
「お前…、理玖には気をつけろよ?何かされたら言えよ?」
「え、なんで?何かってなに?」
「ッたく。とにかく、もし何かあったらすぐ俺のところに来いよ」
ひよしさんはそれだけ言うと僕の肩をポンポンと叩いた。
ひよしさんは、何を言ってるんだろう?
全く意味がわからなかった。
✧✧✧
アルファポリスの方がだいぶ進んでいますので、続きが気になる方はこちらをどうぞ♪→https://www.alphapolis.co.jp/novel/79332834/121173825
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